Pages

3 Mar 2015

ピーター・スカルソープ「Dua Chant」

鍵盤ハーモニカの音源を投稿しました。原題は、Dua Chant for Three Recorders。オーストラリアの作曲家ピーター・スカルソープ(1929-2014)によれば、この曲に使用されているメロディーは、1949年オーストラリアのアーネムにて、Elkin教授によって採集されたアボリジニの歌にもとづいているとの事 (参照:インタビュー)です 。スカルソープは、テレビ映画「Essingen」で使用したのを初めとして、その後も「kakadu」や「Djilile」といった自作品内でこのメロディを何度も使用するなど、大変気に入っていたようです。ただし、Steven Knopoffによれば、スカルソープの使用したメロディーはオリジナルからは知覚不可能なほど違っている、つまりアボリジニが実際に歌ったものとは全くかけ離れているようです。その辺りの事情は、例えば Jonathan Pagetの論文 「Has Sculthorpe Misappropriated Indigenous Melodies?」等が参考になります。 

録音には、木製メロディカ、バス・メロディオン B-24、ソプラノ・メロディオン S-32Cを使用しました。

   
Photo: Mark Roy (The ghost cars of arnhem land)

演奏者:
遠山麻友美 (テナー)
小嵐龍輔 (ソプラノ・アルト・バス)

 —Duo Penguinistan

No comments:

Post a Comment