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30 Jun 2013

鍵盤ハーモニカとギターによる 「Uzun ince Bir Yoldayım」

トルコ、イズミールでのコンサートの演奏から、トルコ民謡を一曲アップロードしました。 ウズン・インジェ・ビル・ヨルダイム (Uzun ince Bir Yoldayım) タイトルは、長く細い道に(私は)いる、という意味です。おそらくトルコ人であれば誰でも知っている、有名な曲であり、若い音楽家にも沢山カバーされています。 作曲者はアシュク・ヴェイセル・シャトロール(Aşık Veysel Şatıroğlu)、単にアシュク・ヴェイセルと呼ばれることが多いです。 アシュク(愛する者)と言うのは、トルコ、グルジア、アゼルバイジャン、アルメニア、そしてイランのあたりをサズを持って歌いながら旅していた吟遊詩人の事です。ヴェイセルは1894年に中部アナトリア、シャルクシュラの小さな村に生まれ、オスマン帝国の滅亡、トルコ共和国の独立と近代化、20世紀の激動を生きた盲目のアシュクでした。日本の盲目の箏奏者、宮城道雄さんも同年生まれでしたが、どこか重なるものがあります。 歌詞には象徴的な言い回しが沢山使われていて翻訳するのが難しいですが、ここではヴェイセルは人生について、「片方のドア」から入った細く長い道を「もう片方のドア」に向かって昼夜歩き続ける自身の様子を歌っています。

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